緊張を味方に変え、自由な表現を解き放つ。舞台上で存在感を確かなものに。
オーディションや舞台の本番、あるいはカメラが回った瞬間、身体が固まって声が細くなったり、動きがぎこちなくなったりした経験はないでしょうか。アレクサンダーテクニークでは、緊張を無理に抑え込むのではなく、緊張とともにありながら、いかに自由でいられるかを学びます。
例えば、発声時に首や胸を固める癖を手放すと、喉や呼吸器官が解放されます。すると、無理に声を張り上げなくても劇場に響き渡る、芯のある「自分本来の声」に出会うことができます。また、役を生きるうえで重要な「居方(いかた)」においても、首を固めず、頭が脊椎の上で繊細にバランスを取り、背骨が本来の長さを取り戻すことで、私たちのからだは機能的になります。ただ立っているだけで観客の目を引く圧倒的な存在感(プレゼンス)がそこから生まれます。
レッスンを通じて実感できるのは、「表現の選択肢の増加」と「感情の流動性」です。余計な力みが取れると、演出家の要求に対して即座に、かつ繊細に反応できる「レディネス(準備状態)」がととのいます。また、自分自身の演技プランへの執着が手放され、他の可能性に対しても開かれた自分に気づくでしょう。
心身が「開く」ことで呼吸は深まり、内側から湧き上がる感情を妨げることなく表現へと繋げられるようになります。長丁場の舞台公演でも喉を枯らさず、心身の消耗を最小限に抑えながら千秋楽まで高いクオリティを維持できる、一生ものの技術となるでしょう。
また、多くの俳優が「相手役とつながる」ことに課題を感じていますが、その原因の多くは、自分自身の心身が閉じているために相手の情報を十分に受容できていないことにあります。これは「開こう」と意識するだけで解決できるものではありません。アレクサンダーテクニークを使って、心身をニュートラルに整えることで、初めて感覚が研ぎ澄まされ、相手役のわずかな変化やエネルギーを敏感に捉えられるようになります。欧米の演劇学校ではアレクサンダーテクニークを必修科目としているところもあり、演技の基礎技術として考えられています。自分が自由であるからこそ、相手の反応に即座に反応できる。この「相互作用」こそが、舞台上で「真実」を生み出します。
「自分自身とつながることで、初めて相手役とも深くつながれる」。 自分を整えることは、共演する役者たちにも、そして作品そのものにも、ポジティブな影響を与えていきます。


期待できること
- 自分の演技の幅を広げたい
- 演技のパターンを壊したい
- 演技と感情がつながらない
- 思ったように見えていない
- 演技中の怪我の予防
- 声や存在を表現したい
- 舞台の上での洗練された意識、注意力
- 本番が不安
- 演技後、疲れがとれない
- メンテナンスが必要と感じている
演劇学校で取り入れられています
英国王立ドラマスクール(RADA)
ロイヤルシェイクスピアカンパニー
新国立劇場
劇団青年座
など
アレクサンダーテクニークを学んだ俳優
ヒュー・ジャックマン
ヒラリー・スワンク
ポール・ニューマン
ロビン・ウィリアムズ