論理も直感もどちらもいい

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アレクサンダーテクニークを知らない人にわかりやすく伝えるにはどうしたらいいんだろう。というのはいつも考えてる。

アレクサンダーテクニークは科学的でもあり芸術的でもあって説明するのが難しい。原理や効果を説明したところで実際に体験しないとピンとこない。

そして体験を言葉にして人に伝えることが難しい。

なぜなら今までしたことのないまったく新しい体験だから。

こういう特徴ゆえに広がりに時間がかかるんだなと思う。このことは仕方がないけど惜しい…

たくさんの人の力になってくれるアレクサンダーテクニークが知られていないなんて…!

そんなわけで、せめてこうして書くときの説明は論理的にしてみよう!と思ってやってきたんだけど、なんだかそうじゃなくてもいいように思えてきた。

どうしてかと言うと、私は論理的に理解した人にレッスンに来てほしいと思っていなかった。そのことに気づいたから。

本音は、論理的に理解した人にも、していない人にも来て欲しい。

どちらも!だ。笑

だから説明するのや〜めた!ってことではない。論理的に説明する努力はしていく。

でも雰囲気とか直感とか、私の使う言葉から、これはいいものかもしれない。私が必要としているのはこれかもしれない。

そう思って始めてくれるのもありがたい。

どちらのはじまりも素晴らしい。

私自身は、レッスンに通い始めたときには原理なんてわかっていなかった。でもこれは自分の人生をいい方向に進めてくれるいいものだ。なんだかわからないけどレッスンを受けたあとの自分はいつもの自分よりずっと好きになれる。そういう気がした。まさに直感だった。

ところがこうして自分が人に教える立場になって、広めていこうと思うと受け取り手の直感の力をないことにして、説明しなきゃと思い込んでいた。自分は直感で始めたくせに…笑

そして世間の「難しいものをわかりやすく」という信仰にもはまっていた。

世の中には理解するのが難しい世界があると思う。それは奥が深いから。体験しながら理解を深めていかないと見えない世界。

アレクサンダーテクニークはそういうものだと思う。仏教や芸術が経験なしでは説明も理解もできないのと同じように。

それを変にわかりやすくするのは本質を失いかねないし、私がやりたいことじゃない。

前々から自分の中にはその思いがあったけど、そう思ってるってことを人に伝えていいなと思えるようになってきたので今日は書いてみた。

直感的にアレクサンダーテクニークはいいものだ。自分の助けになりそう。自分に合いそう。

そんなきっかけから来てくれる人もお待ちしてます。

きっとその直感はあたってると思う。