正しいかどうかは誰にもわからない

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すごいパワーワードなタイトルになりました笑

前回のブログでこんな言葉が自分から飛び出てきて
ドキッとしました

「 正しいかどうかは誰にもわからない 」

いや、先生だったらわかっててよ!
って言われるかもしれないですね

でも「本当に」正しいかどうかは誰にもわからないですよね

 

教師のトレーニングコースにいたとき
私は「先生だったらなんでもわかっていないといけない!」
と思ってましたし
わかってて欲しいとも思ってました

卒業したときには自分がなんでもわかるようになっていたかったし
生徒さんにも自信を持って
”正しい”ことを教えたいと。

でもあるとき尊敬する先生の1人に

「私たちは先生になったからといって
なんでもわかるわけじゃない
アレクサンダーテクニークをやったら”完璧な人”になれる
というものではない

私たち(先生)は
生徒さんより早く
アレクサンダーテクニークを始めていて

その分生徒さんより経験している
だから伝えられることがある、
ということに過ぎない
だから学びは終わらない
先生たちもずっと探求している」

というようなことを言ってもらいました

 

目から鱗

その頃の私は
”卒業”して”先生”になると
間違えちゃいけないし
正しくいなきゃいけないと
思い込んでいました

たぶん私は”教師になる”ってことを

「揺るぎない、自信に溢れたものにならなきゃ!」
と思ってたようです

スーパーマンとか魔法使いみたいな笑

今思えばどう考えても
アレクサンダーテクニークの学校に入っただけでは
スーパーマンにも魔法使いにもなれない…笑
(ワークを受けて「魔法みたい!」と言われることもありますが^^)

でももらった言葉を冷静に考えたら
そうだよねと思いました

実際の私は一人の人間で
ただ一人の私であり、ちっぽけな私
間違えもするし
何をもって正しいのかわからないけど、
正しくいれないこともある

私は人間なので
この今いるところから
地続きに歩いて旅していくんだろうなぁと

先生といえども同じ人間

同じように地続きに歩いて旅しているんだろうなぁと
そのとき初めて現実の先生というものが見えてきました

先生といえども一人の人間
唯一の人であり
ちっぽけな一人

先に生まれて自分より多く経験している人
自分より先に楽器を始めている人
自分より先に学んでいる人

先生っていうものがそうなら
本当に”正しい”かどうかはたぶん誰にもわからない

自分の経験から教えてるのが先生だったんだなぁ
絶対になる必要なかったんだなぁ
というかなれないなぁ

と思い込みから目が覚めました

今は絶対になろうなんて
気持ち悪くて無理~と思ってます笑

でもいい先生になりたい気持ちは変わらない

 

これも尊敬する先生が言ってたことだけど

「”できるだけ”よく教えたい
だから学び続ける
明日にはもっといい先生になっていたらいいなと思う」

スーパーマンでも魔法使いでもなくて
アレクサンダーテクニークの先生になりました
これから人生を歩むのに頼りになる技術を
身につけさせてもらって

スーパーマンになるより
魔法使いになるより
ずっとよかった

^^